蒸気によってボイラ給水を直接加熱し、給水中の溶存ガスを物理的に分離除去します。
DSQ型ボイラ給水用加圧脱気器は、(株)進栄技研の保有するスチームアキュムレータの技術を応用した高性能の脱気器です。
一般にボイラ給水中には空気が溶存しています。DSQ型加圧脱気器は膜脱気や化学的な脱気とは異り、給水中の酸素の溶解度を最小とするため、蒸気を熱源として脱気器器内圧力に相当する飽和温度まで給水を加熱することで脱気します。
(株)進栄技研の脱気器の方式はスプレイトレイ再熱式に分類されるもので、脱気用の蒸気は従来品とは異って貯槽部より再蒸発した完全な飽和蒸気となっており、大きな熱伝達率が得られます。
型式は単胴立型が一般的ですが、大容量のものは横置凸型2槽式とします。又、ボイラドラム直結型簡易脱気器も製作します。処理水の溶存酸素濃度は0.007ppm以下まで御要求に応じて設計します。
加圧脱気器の特長
1.
処理水は完全な飽和温度となり溶存酸素濃度は最低となります。
2.
塔項部より補給水をスプレイする構造となっており、噴射された水は上昇する空気を含んだ蒸気と接触し、ベントコンデンサの働きをしますので、ベント蒸気量は少量ですみます。
3.
貯槽に加熱蒸気を吹込み飽和水を作る構造となっているため、スプレイノズルは固定式を採用しており、可動部が無く長寿命です。